Koo-fu(クーフー)を輝かせる者たち

Koo-fu一問一答

クーフー職人 内藤健太 ”高級感があり変形しにくく機能的”


ジュエリーの枠加工ってなんですか?

規格外の宝石の素材や、一点物の規格外の宝石素材を加工する場合、地金を使ってオーダーで その石枠を手作りで作る加工法です。 通称、手巻きとか、枠巻きなどと言われています。


枠を磨く工程でクーフーと従来のプラチナではどのように違いますか?

やはり従来のプラチナよりも粘りが少ないですし、硬いので、艶を出すのはどちらかと言えば難しく はないのですが、「ス」(金属内部に生ずることのある空洞部分)を消す作業は、従来のプラチナより もとても大変で、困難を極めます。

クーフーの特性を活かすために、作業上工夫していることはありますか?

とにかく硬い!そして強いということで、従来のプラチナだと不向きであった繊細なラインを出すことが出来るようになりました。
Koo-fuは硬く頑丈なので、今まで以上に、石枠の厚さや幅であったり、爪の部分のボリュームや質量を軽量化するなどといった、細いライン が作り出せるのも、Koo-fuのメリットの1つだと感じています。 又、それにより、デザインの幅もひろがったり、Koo-fuならでは加工が出来ると思います。


おれが作ったクーフーのここが自慢!なことってありますか?

やっぱり一番は「鏡面の艶ですね!」 他には機能的な部分の細部にまで至る気の利いた処理です。これはKoo-fuだけとは限らない 事ですが、自分の感性で造れる商品素材の場合、どことなくですが、ついつい遊び心を入れた 小細工をしたくなる所ですね! 自分が気の利いた処理や、遊び心があるものを心がけて造っていく事で、完成品のクオリティー がより高くなればいいな!と意識して取り組んでいます。

職人にとってのクーフーの魅力を教えて下さい

従来のプラチナに比べると、「ス」をとめるという作業が大変だったり、磨きばかりではなく、曲げたり、伸ばしたり、ボリュームをつけたりする地金の加工作業などもすごく大変なんですが、そういった大変な思いをして仕上がったKoo-fuの商品は、従来のプラチナよりも白く輝き、そして洗練された高級感を漂わせてくれますので、お客様にも喜んで頂けると思います。見た目の美しさだけでなく、変形しにくいので機能的なんです。

クーフーを一言でいえば・・・

山梨のジュエリーを! 山梨の彩りと職人の情熱を!
Koo-fuは、私達職人のこだわりを表現できる素材です。
ワンランク上の不可欠な存在を目指して行きたいです。


石留めってなんですか?

地金に宝石を留めていく作業を石留めと言います。
宝石を、地金の枠にしっかり固定する役割と同時に、デザインを構成する大きな要素でもあります。


Koo-fu(クーフー)と従来のプラチナでは、石留めに違いはありますか?

非常に硬い地金なので、従来のプラチナより爪などを倒すのに力を使います。 しかし、それぞれの宝石の硬度は変わらないのですから余計な力が宝石にかかってしまうと割れてしまいます。
したがって爪の浮きなどがなく、しっかりと宝石を留める事は、従来のプラチナ製品よりも技術力を要する事になります。

宝石は非常に高価なものですが、Koo-fuだから特に意識していることはありますか?

Koo-fuでは、通常のプラチナ製品より繊細な爪で同等の強度で留められます。
したがって、本来の宝石が持っている輝きを最大限 に引き出す事ができます。
これは、デザインの自由度も広り、お客様が選んで いただけるデザインも広がります。
宝石を留める際は、必要な強度を保ちながら、宝石が 持っている魅力を損なわない留めを心掛けています。


おれが作ったKoo-fu(クーフー)のここが自慢!なことってありますか?

おれが作った自慢というより、産地ブランドであるKoo-fuという特別な地金を用いて、新たなる市場の開拓に携われていることは、とてもうれしく思っています。
これからのKoo-fuの市場展開にとても期待しています。

留め職人にとってのKoo-fu(クーフー)の魅力を教えていただけますか?

非常に硬度がある地金ですので、今までは出来なかった繊細 な枠に、繊細な留めが出来るようになりました。
これは硬度が高い分、枠の変型が少なく、石落ちのリスクが格段に減ったためです。
その為、今まで常識では不可能だったジェエリーも実現可能になるという ことです。

Koo-fu(クーフー)を一言でいえば・・・

今までは市場で見る事が出来なかったデザインも可能になりました。
これからも、Koo-fuでしか作ることの出来ない素敵な商品がどんどん出てくる
と思います。

ありがとうございました。次にお話をお聞きするのは、 制作工程最後の
「仕上げ担当の石川さん」「アフターケア担当の日原さん」です。