型取り前の段階で重要な工程です。
Koo-fuは、独自の加工技術により、純度が95%でありながら従来のプラチナの硬さの2倍になっているのが特徴で美しさとデザインの自由度を両立させた画期的な素材です。
その為の原型作りは、従来のものと同じですが、とても難しい工程の一つです。
Koo-fuは、従来のプラチナよりも高い硬度を持ち、地金の強さが増したので、
従来のプラチナでは製造不可能だった繊細なラインワークを実現する事ができ、デザインの美しさも最大限に発揮できます。
ですから原型製作も従来よりも、細くて繊細なデザインの原型を必要とします。
Koo-fuは硬度が高いので変型しづらいく、幅が従来の半分程度でも加工が可能だからです。
サイズです。
通常のものよりも若干小さくなります。
Koo-fu加工は、他の地金加工よりも難しさは別格になります。
一番の問題はキャスト(原型を作る工程)で、キャストがうまく鋳造(ちゅうぞう)できるかが最大のポイントになります。
だから一切の妥協は許さず、原型もより正確に仕上
げる事が重要です。
本当は、Koo-fu専用の原型が必要だと思いますが、
誕生して間もない地金ですから、今後、原型作りにも変化があればと思います。
今はとにかく丁寧に創るという事です。
留めの際に、爪の大きさはバランスを見ながら手間を掛けて仕上げます。
硬いから技術的にも難易度が高い。
Koo-fuを扱うに至っては、どの工程も難しいんですが、その中でもキャストという原型を作る工程が一番難しいかもしれません。
このキャストの出来、不出来で、その後の工程に全て響いてしまいます。
硬い!とにかく硬い事!その分傷がつき難いし変型しない。
素材のその硬さ故にプラチナとしての輝きをより長く保てるし、
地金面の輝きをより強調したデザインをつくることができる。
ジュエリーは一生もの、だからアフターケアが大事ですが、なかでもサイズ直しが重要です。
Koo-fuは優れた硬度を確保しな
がらもサイズ直しの対応が可能な事ですね。
我々にとっては、修理が増えるって事ですけどね・・・。(笑)
従来のプラチナから変化してきた新しい素材!
そしてその為の新しい技術!!です。
正直扱いにくい素材ですが、これに対応していく為に我々の技術も変化して行き、
製作全体の技術向上に繋がります。
美しいプラチナジュエリーを完成させるために、精密な原型を作る工程です。
現在は、「ロストワックス鋳造法」と言いますが、これは1つの原型をもとに複数を製造する事です。
これはとても繊細で、難しい工程の1つですが、ここがうまくいかなければ良いジュエリーは完成
しないので、とてもやりがいがあります。
技術的な話になってしまいますが、プラチナを加工するために、ルテニウムと呼ばれている金属が あるのですが、そのルテニウム金属を特殊加工することにより、ビッカーズ硬度と呼ばれる硬さを 測定する方法で、従来のプラチナ(Pt900)に比べて、約40程の測定数値を上げることができました。 これは数値が大きいほど「硬い」ことを意味します。 この硬さが、まさに「Koo-fu」なんです。
Koo-fuは、上の質問で述べましたように、ルテニウムという金属を含んだ「合金」です。
ルテニウムというのは、地金を溶解する時に発生す
るガスにより、ス(金属内部に生ずることのある空洞
部分)が出やすい地金なんです。
又、この結晶体も従来のプラチナとは異なりまして、
結晶体が六面なので、縦にスが入ってしまいます。
ルテニウム合金というものは、流動性があまり良くないので、重点の不良を起こしてしまうケースが 度々あるんですが、今まではそれに大変苦労してきました。 そこで、加工する際に、押金のgを1.5%増しにするという研究よって、充填の不良や、ヒケス(金属内部に生ずる空洞部分の種類)を解消することが出来ました。 これも大変な苦労でした。今でもとても大変なんですけどね。
通常のプラチナの加工よりも、手間がかかり難しい工程が多
いので大変です。
しかし大変で手間がかかる分、その輝きがとても綺麗ですし、
ものすごく硬いので変形しにくいという優れた強度を実現する
ことができます。
個人的には、その硬度の高さによる光沢がたまりません!!
加工は難しい地金だが、手間をかけ、商品となったときの輝きが最高!!
続けて枠加工職人の「内藤」さんと留め職人の「矢嵜」さんにも
クーフーにかける熱い想いを聞いちゃいます。