レジェンド・オブ・ジュエリー

レジェンド・オブ・ジュエリー

本質を見抜く眼がある。本物を見極める感性がある。本当を見通すチカラがある。
受け継がれるモノが創られ、語り継がれるコトが始まる。
今、永遠に変わらない「価値」がここに生まれる。

「PLAY OF COLOR」ブラック・オパール

「PLAY OF COLOR」ブラック・オパール

希少価値の高いブラック・オパールが持つ大きな特徴は「遊色効果」です。
「遊色効果」とは、宝石が虹のような色彩を示す現象で、物質に入ってきた光が内部の結晶や粒子によって分散し、乱反射が生じることで発生します。

ブラック・オパールの価値は輝き、カラー、遊色効果、カット、パターンの総合評価で決まります。“メタリック”な輝きと表現される“表面に曇りがなく透明感があり、光を強く反射し、色が鮮やかで濃い”ものが高い評価とされています。
カラーでは、赤の希少性が最も高くオレンジが次に続きます。希少性が高い色ほど価値が高くなります。

遊色効果は、広い範囲で見えることが良いとされ、オパールを動かすことにより、強い光の帯となって遊色が現れることを“ローリングフラッシュ”と言い、とても価値が高くなります。さらに価値が高いとされるのは“レッドインブラック”と言われる黒いポッチ(ブラック・オパールの色の出ていない部分)の中に鮮明な赤い遊色効果が入ったオパールで最上級とされています。

右のブラック・オパールは、オーストラリアのライトニングリッチ鉱山から産出されたもので、大きさがあることは勿論のこと、透明感あるブラックベースに浮かび上がる強い“メタリック”な輝きだけではなく、鮮明な赤色の美しい遊色効果を持つこのオパールの価値は、オークションクラスともいえるのではないでしょうか。

ブラック・オパールの周囲に取り巻かれた天然ダイヤモンドの品質も表面キズの有無だけではなく、内包物や色合いが肉眼では確認できない高品質ランクを厳選しています。

使用地金 プラチナ900
鉱物名/宝石名 天然オパール/ブラック・オパール(オーバル・カボッション・カット)
22.30×13.80×5.05㍉ 9.614ct
鉱物名/宝石名 天然ダイヤモンド/ダイヤモンド 2.300ct
ペア・シェープ・カット 4pc
ラウンド・ブリリアント・カット 20pc

「緑の火」“エメラルド”

「緑の火」“エメラルド”

“エメラルド”~その魅力~

「エメラルドグリーン」のように色の名前として言われる、美しい鮮やかな緑色が魅力の宝石です。エメラルドは古の時代から、その美しく澄んだ緑色が人々の心を魅了し続けています。心に不思議な安らぎと豊かな想像力を満たす神秘的な深緑の輝きが宝石の中でも一際の価値を持っています。

“エメラルド”~その価値~

エメラルドの価値を判断するため、色、輝き、大きさ、内包物の4つの観点から評価を下すことができます。重視するポイントはエメラルドの色の濃淡や明るさですが、ジュエリー品質のエメラルドの評価に大切なのは、エメラルドの輝き(テリ)が優れているかが重要なポイントになります。宝石が大きいからと言って高く評価されるわけではありません。クォリティの優劣が大きさに結びついて評価されます。ファセットカットのエメラルドは、0.5~1.0ctの流通が多く3.0ct以上のジュエリー品質のものはかなり少なく、良質のエメラルドを手に入れることは非常に困難です。「キズひとつないエメラルドを得ることは、欠点のない人間を探すより難しい」といわれるように、エメラルド内部にインクルージョン(内包物)が多いため、傷つきやすい繊細さを持ち合わせています。内包物がどのような状態であるかは大切なポイントとなります。なぜならばエメラルドの輝きに影響があるからです。

“エメラルド”と含浸処理

エメラルドは内包物の存在で評価を落とすというよりも、エメラルドの色、輝きにより評価される宝石です。天然エメラルドのほとんどは天然樹脂等の含浸処理が行われています。エメラルドの結晶をカットすることで、表面上に露出したキャビティ(宝石の表面に現れた内部インクルージョンの陥没穴)から液体の流出が起こり、空気が入り込みキャビティは白く目立つことになり、エメラルドの色そのものを低下させてしまいますので、それを補うために天然樹脂等の含浸処理を施しています。

“エメラルド”~色~

薄い色のものは評価が低く、濃いほど評価が高くなりますが、濃すぎると黒ずんだ緑になり評価は下がります。色の淡いエメラルドグリーンのような色合いは若い女性の方に好まれる色合いで、輝きがあり木々の葉のような艶感があるグリーンは、幅広い年代の方々に好まれています。

コロンビア産“エメラルド”

コロンビア産のエメラルドは、青色を含まないその良質なすばらしい緑色によって他の産地のものと区別されます。コロンビア最大の鉱山であり、最高級のエメラルドを産出するという言われるムゾー鉱山のエメラルドは、緑色が濃い上に柔らかい味わいがあります。コスケス鉱山のものは淡い緑色にその特徴があります。産地による特徴があり、その産地の中でもさらに特徴があります。だからこそ、本物と本質を見抜き、見極めるコトが重要になるのです。

使用地金 プラチナ950 Koo-fu
鉱物名/宝石名 天然ベリル/エメラルド(エメラルド・カット)
9.37×9.36㍉ 3.10ct コロンビア産
鉱物名/宝石名 天然ダイヤモンド/ダイヤモンド 2.340ct
マーキス・カット 5×2.5㍉ 4pc
ペア・シェープ・カット 4×3㍉ 2pc
ラウンド・カット 26pc

「炎と母なる大地の血から生み出された赤」“ルビー”

「炎と母なる大地の血から生み出された赤」“ルビー”

ルビーとサファイアは何が違うの?

ルビーとサファイアはコランダムという鉱物名に属します。鉱物学的には兄弟ということになります。不純物が少ない純粋なコランダムは無色透明で、高い屈折率に強い輝きを示しますが、宝石用途として用いられることはほとんどありません。しかし、わずか1%程度のクロムを不純物として含むことにより、ルビーになります。この不純物の量が微妙で、0.1%になるとピンクになり“ピンク・サファイア”と呼ばれ、5%以上になるとエメリーと呼ばれる灰色の興行用の研磨用途の鉱物になります。

実はルビーはダイヤモンドより希少性が高い!?

しかし、ルビーが希少な宝石なのはそれだけではなく、コランダムに適度なクロムが含まれるという事自体が稀にしか起きないことなのです。クロムは珪酸分の少ない塩基性または超塩基性と呼ばれる火成岩に含まれますが、コランダムは一般には珪酸分の多い酸性岩質の、しかも珪酸分が多すぎては他の鉱物になってしまうという微妙な条件下で生成しているので、コランダムにクロムが含まれる事自体があり得ないことなのです。このようにルビーはその存在自体が特別のものだといえるのではないでしょうか。ルビーの年間産出量は世界中で50万カラットほどだと言われています。ダイヤモンドの1500万カラット、サファイアの2000万カラット、エメラルドの300万カラットと比べると非常に少ないことがお分かりいただけると思います。ルビーの産地はアジアに偏っている上に、産地においても宝石にできる美しい石が取れる場所は極めて限定されていることや、最高級のルビーが産出されるといわれるミャンマーなどの政情不安等の地政学的リスクも産出量を押し下げている要因かも?

ルビーは赤、紅?

「赤」…「大」と「火」を組み合わせて作られた字で、「大きく燃え上がる火の色」を表す
「紅」…赤の中でも特に「鮮明な赤」、「美しい赤」を指す
ルビーの色みの表現には幾つかあります。最高級のルビーの色といわれるのが“ピジョン・ブラッド(鳩の血の色)”です。やや濃い色の赤で内側からの輝き(テリ)があり、紫外線に対しての発光性質が強く黒味の原因となる鉄の不純物が少ないのが特徴で、そのほとんどがミャンマーで産出されるのですが、政情不安定なこともあり産出量は低くなっています。生産量の大半を占めているタイ産ルビーは、鉄分が多いため、サファイアの青の発色が混じって多少紫がかって見えます。やや黒味を帯びた赤色で透明度が落ち、紫外線に対して発光性質の弱い“ビーフ・ブラッド(牛の血の色)”はタイで産出されます。ピンクがかった淡い赤色をしている“チェリー・ピンク”と表現されるルビーは、スリランカ産の明るい色調で透明度が高いものを指して言いますが、鑑別では“ピンク・サファイア”、“バイオレット・サファイア”になることがしばしばあります。

タイ産ルビーで色を楽しむ

本来ですと、宝石は産出される地域によって特徴が決まっていて、色味も同じものであることが多いのですが、タイ産ルビーには色の幅が広く、レッド、レッドパープルなどたくさんの赤があります。価値が高いのは純粋な赤い色をしたレッドルビーですが、青みがかかった赤色も美しい輝きを放ちます。様々な色や輝きを楽しめるのは、タイ産ルビーならではの魅力です。

淡すぎず暗すぎず、濃く、豊かな深紅色が理想的といわれています。しかし、人の好みは様々ですし美しさも見る人次第で異なるものです。ご自身の個人的な好みを何よりも優先することをお勧めします。

ルビーと「加熱処理」

宝石の「加熱処理」というのは、輝ける要素を持ち合わせてはいるが、輝く方法を知らない宝石に加熱という刺激を与え、本来のその輝ける要素を引き出す処理技術で、透明度を良くする、色の発色を良くするなどの効果があります。この処理技術によって、タイ産ルビーは様々な赤色を楽しめる産地として名を広めるようになりました。加熱処理の必要ない美しい宝石が理想的かも知れませんが、加熱処理を経た宝石も価値あるモノに変わりはなく、私たちに癒しと豊かさを与えてくれます。

使用地金 プラチナ950 Koo-fu
鉱物名/宝石名 天然コランダム/ルビー(オーバル・カット)
9.62×7.84㍉ 3.678ct タイ産
鉱物名/宝石名 天然ダイヤモンド/ダイヤモンド 3.270ct
ラウンド・カット 24pc

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